"データ分析の力 因果関係に迫る思考法"を読んで

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

ちょっと勉強してみようと思って読んだデータ分析の入門書。複数のデータ分析手法を学べてとても勉強になった。まずデータから因果関係を立証することがいかに難しいかという問いを解説することで結構引き込まれる。文中にも何度も出てくるが、(X)により(Y)という結果が得られたとした場合、(X)(Y)には因果関係があるを立証するためには、①(X)が(Y)に影響を与えた可能性、②(Y)が(X)に影響を与えた可能性、③(V)が(X)と(Y)のそれぞれに影響を与えた可能性と①、②、③を検証する必要があること。特に③の(V)の要素は一つとは限らないので、これをどうやって立証するかというアプローチがわかりやすかった。本書では、複数の分析手法を提示していてそれぞれ組み合わせることで強力なデータ分析になるのだろう。この手の知識は結構、仕事でも役に立つのかもしれない。